社団法人「日本産業カウンセラー協会」とは
産業カウンセリングに強い関心を寄せる産業界や学界の有識者をはじめ全国各地の関係者が中心となって、昭和35年に産業カウンセラーの育成とその資質の向上を目的として設立され、昭和45年4月、社団法人化以来、産業カウンセリングに関する調査研究や、各種の啓蒙事業を進めるかたわら優秀な産業カウンセラー養成などに努め、現在わが国唯一の公的認定産業カウンセラー試験を実施している団体でございます。
社団法人「日本産業カウンセラー協会沖縄部会」とは
今日の社会はストレス社会とも言われ、職場はもとより家庭など私どもの周囲にはストレスが充満しております。職場での人間関係を始め、仕事の適性、昇進や定年問題などにより、人知れず苦悩する人々が激増しております。この結果、産業界におけるメンタルヘルス対策は、今や最重要課題の一つとなってまいりました。私ども産業カウンセラーといたしましては、こうした現状に鑑み、甚だ微力ではございますが、いささかなりとも問題解決のお手伝いをさせていただきたく、日頃何かとご懇篤なご指導を仰いでおります琉球大学教授、新里里春氏および(社)日本産業カウンセラー協会理事長をはじめとする協会本部のご指導を頂き、平成6年、同協会の沖縄分会の設立をいたしました。平成11年6月、これまでの活動が協会によって評価され部会に昇格されました。
「沖縄部会の活動」
設立以来今日まで初級産業カウンセラ−の育成に鋭意心を砕き、5年間にわたり百数十名の初級産業カウンセラ−の誕生に貢献をいたしました。そして、本土とは文化も企業風土も大きく異なる沖縄の風土に、少しでも効果的に適応する方法等を真剣に話し合い、沖縄に根ざしたカウンセリング実現のため、学習を怠らず継続し、実践を積むこと、実績をつくることに力一杯の努力をしております。こうしたこともあって新里琉球大学教授(学生部長)のご高配を頂き、昨年秋から琉球大学において「学生の就職相談・カウンセリング」や、またその他行政機関や学校などからの依頼によって、会員有志によるカウンセリング活動が活発に展開されるようになってまいりました。
「沖縄部会のこれから」
今日、産業カウンセラーが全国的に脚光を浴びはじめていると言われていますが、沖縄ではまだ産業カウンセラーの存在はほとんど知られていません。こうした現状に鑑み、地域社会へ直接的によりアピールし、その重要性・必要性を理解していただくために一昨年から「フレシュマンセミナー」を開催しています。また、今年はそれに加えて管理職をターゲットにしたセミナーを企画中です。また、こうした活動実績を通じて、(社)日本産業カウンセラ−協会に対して数年にわたって「産業カウンセリング全国研究大会」の沖縄開催を要請してまいりましたところ、この春の理事会において、来年(紀元2000年)5月、記念すべき第30回大会の沖縄開催が決定いたしました。現在、部会では日本全国各地から1000名余の会員の参加を実現し最高の大会といたすべく、運営事務局を組織し、各役員がそれぞれ手分けして準備に全力を尽くしているところです。
このように、私どもはあらゆるチャンスを捉え、「知的に、華麗に、パワフルに」を本年のキ−ワ−ドとして会員相互の能力の向上開発のため、広い分野において活動を行っています。そして、こうした一連の活動が産業カウンセラーの社会的な認知を高め、「沖縄部会」の大きなPRになることと確信している次第です。
社団法人 日本産業カウンセラー協会
理事沖縄部会長 島仲 ルミ子