![]() |
(2014-3) |
2014. 10.6 パンダ保育園園長 當間左知子 |
運動会シーズンたけなわです。 スポーツの秋、国際大会での日本選手の活躍も連日報道されていますね。 パンダ保育園も12日のうんどう会に向けての取り組みが、だんだんヒートアップしてきています。 とはいうものの、子どもたちにとっては昨日の続きの今日をたっぷり満喫しているという日々に過ぎないとは思いますが―。 「今日も楽しかったから、明日も楽しくあそぼう!」というふうに。 お陰様で43回目を数えるうんどう会です。 “あそべ、あそべ、あそべ”のうんどう会です。今年は「冒険」をテーマにしました。発見があり、驚きがあり、不思議だな、どうなっているんだろう、こうしてみたらどうかな、一緒にやってみよう・・・などなど、好奇心旺盛、チャレンジ精神旺盛の子どもたちの姿をイメージしました。 広い運動場で、伸び伸びと、身体いっぱい自身を発揮して欲しいと思います。 そして、うんどう会という保育園の行事を通して、子どもたちのあそびを大事にした日頃の保育を伝える事ができたらと思います。 子どもは命令されてあそぶのではありません。自分の内面から湧き出てくるものによって動くのが、あそびの状態です。ほんとうに、何のためか分らなくても内面から浮かび上がってくる、というところにあそびの特徴があり、その内発性は人類というものが生きていくうえで欠くことのできない要件であると教育研究者の大田堯氏は述べています。さらに、仲間と一緒にあそぶことが大きな意味をもっており、自治、社会性への芽があそびの中にちゃんと隠れているとも。 今、子どものあそびが大きく変化してきています。室内に閉じこもり、機械を相手にするようなことは大変問題であり、子ども本来の姿が奪われているとさえ言われています。 アップル社の創始者である故スティーブ・ジョブズ氏は、テクノロジーに関して本能的な才能がありましたが、親としてはローテクを貫き、子どもたちの電子機器の利用を厳しく制限すべきと固く信じていたそうです。「親が忙しいときに親の代わりとなって、子どもたちを喜ばせ、気晴らしをさせ、静かにさせてくれる、こうした超便利な助っ人に感謝する前に、それらの機器が子どもたちに及ぼす潜在的な害について心配すべきでなのはないか」と語っており、家ではスクリーンタイム(画像を見つめる時間)よりもフェイス・トゥ・フェイス(面と向かった)の家族の会話を優先し、毎晩、本や歴史や様々なトピックについて話し合い、誰もiPadやコンピューターを使わなかったそうです。 うんどう会当日も、どうぞお父さん、お母さんのまなざしでお子さんを包み込み、温かい声援を送っていただきたいと思います。そして、機械の画像を通してではなく、お父さん、お母さんのことばで、自身の眼に映ったお子さんの姿、一生懸命頑張ったことなどを熱く語っていただきたいと思います。ビデオで細かくチェックされることより、何はさておき目と目を合わせ、「上手だったね」などの褒め言葉が、どんなにか子どものこれからの力になっていくことでしょう。 kizuna56.html へのリンク |
COPYRIGHT(C)2008 PANDA NURSERY SCHOOL ,All RIGHTS RESERVED.