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(2014-2) |
2014. 9.1 パンダ保育園園長 當間左知子 |
夏休みが終わり、地域の子どもたちの学校生活が始まりました。 暦の上では秋ですが、まだまだ残暑厳しい沖縄ですね。 保育園も夏休みの間は登園、降園の時間が比較的ゆるやかでした。 お兄ちゃんやお姉ちゃんと一緒に過ごしたり、家族でお出かけしたり、親戚と一緒にお盆を迎えたりと、子どもたちはいろいろな経験をしたと思います。 保育園では、8月の間、1階保育室をパンダレストランに仕立て、黄、青、白の3クラスの子どもたちは、好きな時に自分で選んだ席(お友達)で自分の食べたい量をいただくということにしました。11時30分から1時までのオープンでしたが、うちの園は専用のランチルームがなく、保育室をあてがってのレストランでしたので、食前・食後の居場所、そしてお昼寝の場所の確保にいろいろな苦労がありました。また、異年齢の子どもが交わり合うのですから、職員間のチームプレイがなくては上手く事が運びません。最初は試行錯誤の連続で必要性すら論じ合ったりしましたが、子どもたち同士、子どもと大人の関係の中で織りなされる日々が、また明日、また明日と繋がっての1カ月だったように思います。 3歳児は盛りつけてもらった食事を自分で運び、4歳児は自分の食べられる量をきちんと伝え、5歳児は自分で食べられる量を自分で盛り付けること、職員も自分の量を盛り付け、子どもたちと一緒に楽しく食べることを毎日繰り返してきました。3歳児でも自分がこぼしたものは自分で片付け、5歳児になると、各テーブルに置いてある布巾をきれいに洗い、テーブルを拭くということは、しばしばみられた光景です。同じテーブルのメンバーが日々違うので、いろいろな人との楽しい会話が弾んでいました。 また、折を見てレストランをオープンしたいと思います。 8月の最後の土曜日の30日、「わくわく大冒険」という白組さんの行事がありました。以前は「お泊り保育」といって園で一夜を過ごしていたのですが、諸々の事情で、4年前にお泊りの部分を見直すことになり、夜8時までの行事となりました。担任以外の多くの職員が関わるので「自分でできる事を自分でする」ことがおろそかにならないように職員同士共通理解が必要です。ここでも子どもたちは主体となって長い一日を元気に過ごしました。 この夏、いつもより開放的な保育園は、日々の生活の中でいつもとちがう周りの顔ぶれがあったと思います。「見て見て!」「聞いて聞いて!」「一緒に座ろう!」と子どもたち同士、子どもと大人の会話が多く飛び交っていました。ご家庭においても、例えば親戚づきあい、地域のお祭りなどの出会いにおいても、自分を見てくれて、認めてくれて、励まして、ほめてくれる人が傍らにいるということを子どもたちは実感したことでしょう。子どもが健全に育つ上でたくさんの人、とりわけ大人との関わりがとても重要だと思うのです。 これから、またクラス中心の活動に移っていきますが、パンダ保育園の職員全員でパンダ保育園の子どもたち一人ひとりをみる保育の姿勢をずっと貫いていきたいと思います。 |
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