パンダほいくえん        No60
(2015-1)

2015. 7.23  

パンダ保育園園長 當間左知子



暑中お見舞い申し上げます
 空梅雨で水事情が心配でしたが、ダムの水位が上昇したことを受け、昨日プールを組み立てました。子どもたちが大好きなプール遊びがこれから始まります。

 7月1日でパンダ保育園は43歳になりました。
 「パンダ保育園の開園日、メニューは園長手作りのコロッケでした。」とお伝えして以来、創立記念日の献立はコロッケです。今この時も、一人ひとりが、確実にそして着実にパンダ保育園の歴史を刻んでいます。かけがえのない毎日だということをあらためて感じる一日でした。

 てだこまつりが終わり、小中学校も夏休みに入りました。21日から、恒例のパンダレストランがオープンし、3歳児、4歳児、5歳児の3クラスの子たちが、自分の食べたい時間に入り、食事をとっています。「お兄ちゃんたちと食べたい!」と、進んで同じテーブルに座る3歳児の姿がありましたよ。
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 今年度から、「子ども・子育て支援新制度」がスタートしました。
 認定こども園(4タイプ)、小規模保育所(A型、B型、C型)など、対象としての保育施設の種類が増えました。介護保険の要介護度のように、『保育の必要度(支給認定)』で、子どもたちを1号、2号、3号、そして短時間、標準時間というように切り分ける制度です。そして、支給認定を受けないと保育園は利用できなくなるなど、複雑な制度です。
 しかし、一体誰のための制度なのでしょう?
 「保育サービス」という言葉が登場して以来、親へのサービスのような誤解も生じたりしましたが、保育園が児童福祉法に基づいて運営されている以上、やはり、保育園は絶対的に子どものために存在する場所であることは明らかです。
 本来は、親と保育者がお互いに子どもの保育環境を高め合っていかないといけないのに、「預かってくれればどこでもいい」という親、「預かれればなんでもいい」という保育園の関係は、その合間で子どもたちが犠牲になっていくのです。“子育てが豊かにならなかったら、日本という国は将来、滅びます。”とさえ、言われています。
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 さて、8月には、沖縄の大きな行事であるお盆があります。ずっと今まで大事に受け継がれてきた沖縄が誇る文化だと思います。子どもを大事にする、豊かな子育て文化です。
 いろいろな世代の人が暮らせる町が健全で、それが地域の、県の、国の成熟だとしたら、今、目の前にいる子どもたちにとって最良の環境を、子どもの周りにいる大人たち一人ひとりがきちんとつくることを考えていくことが大事なのではないでしょうか。子育ては、あらゆる世代、あらゆる人々に関わることです。
 子どもと一緒の暮らしに向き合っていただきたいと思います。

 旧盆は、どうぞ、ご家族お揃いでお迎えくださいませ。

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