宮城島池味土地改良区の赤土汚染経路がついに判明

1998年6月 5日の調査結果 (気象台沖縄市胡屋観測所での当日総雨量104mm)

撮影 ・ページ責任者
 宮城島の池味土地改良区の沈砂池。
5月18日と6月2日、4日の調査では、沈砂池(溜め池)の排出溝が見あたらず、しかも海側道路との間が岩山に閉ざされているため、排出溝がなく地下浸透型の沈砂池であろうと思われていた。
しかも、沈砂池がオーバーフローして溢れると写真手前の道路に流れ、別の場所から海へ流出するものとも思われていた。











 ところが6月5日の調査では琉球石灰岩で出来た岩山の下に、沈砂池と海側道路との間に洞穴のような小さな隙間があり、沈砂池の排水口となっていることが新たに判明した。
しかも、この沈砂池はこの洞穴の方向に向けて傾斜するように設計されており、設計者は地下水脈の調査もせず、安易に地下浸透型濾過施設として、この洞穴を排水口として利用したことにより重大な欠陥となっている。











 この洞穴の排水口から道路に溢れ出した沈砂池の濁水。
県赤土等流出防止条例では、1日150mmの雨量を貯留できる沈砂池を作らせ、排出は200ppm以下の上澄みを排出せよと定めている。
この道路の右下はすぐ海であり、濁水は上澄みどころか、雨で垂れ流し状態となっている。
度重なる濁水の流出に道路の路肩には無数の亀裂が入り、すでに道路下はえぐられて崩落が始まっており、住民の生活道路としてはかなり危険な状態となっていた。









 宮城島の養殖モズク場には池味土地改良区からの土砂流出と、対岸の既存農地からの土砂に挟み撃ちの状態となっている。
今回の汚染で養殖モズクや観光産業へのダメージは計り知れないだろう。
この日は、宮城島にある無数の排水口は至るところで土砂の排出口と化し、風光明美な島は無惨にも土砂の色に染まってしまっている。












 調査を終えたのが5日の午前中である。
その後も雨は降り続けており、写真以上の汚染被害が出ているのは確実である。

 6月4日(総雨量32mm)のときの調査では、沈砂池は9割方の満水だったが沈砂池からの土砂流出は起きていなかった。
5月18日(総雨量81mm)の調査のときの海への土砂流出源は、6月5日の調査で土地改良区の沈砂池からであると判明したことから、池味土地改良区は県条例に定めた沈砂池の容量不足であることが明白となった。