随筆集
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yumeitai






「幸せとは自ら築き上げていくもの!」
 



明けましておめでとうございます。

   本当に大変な時代になりました。 "激変時代"とか"変革時代"の到来と叫ばれてから久しくなりますが、それにしても私たちの周囲を取り巻く環境は益々厳しさを増してきました。 私たちがこれまで必死に習得し、営々として培ってきた技術や知識もどんどん陳腐化していますし、ついこの間まで資産として考えていた"パソコン"等は、今や完全に"生鮮食料品"並みになってしまったのですから。もし、私たちが従来の考え方や技術などにしがみついていたならば、今日のような激動する時代には陽炎の如く消え去る運命にあると言わざるを得ません。ついこの間までは"美徳"とすら考えられていた行動規範なども今日ではすっかり化石化してしまい、何が正しいのか、どうあるべきなのか分からないことだらけです。一言で言えば、価値観が変わりすべてが激しく変化している今日、これまでの考え方や行動を変えなければ、社会から完全に取り残されてしまい生きていけない時代になったようです。

 今日は成熟の時代です。成長の時代は「良いモノを安く供給」すれば確実に売れましたが、成熟の時代には良いモノを安く供給しても、そこには常に供給過剰が存在し経営は成り立ちません。良いモノを安く供給するには、平均的能力のメンバーがチームワークを大切にしながら"ガンバリズム"を発揮すれば良かったのです。でも「成熟の時代」とは、高くても違いのあるモノしか売れない時代です。違いの源泉は「創造性」であり会議では出てこない「独自性」です。「創造性」や「独自性」等は、入社以来すっかり平均化されて没個性化を強いられてきた企業戦士が、何回会議を開いてかんかんがくがくしても決して生まれてくるものではありません。 つまり同じ意識や考え方、また価値観で運営していると、これまでのプラスに変わって逆にマイナス面が非常に目立ってくるようになり、結果として企業の活力が急激に削がれていく傾向が見られます。

 意識とか考え方を変えることは非常に難しいことです。これまで親しんできた習慣や行動を変えることは至難の業です。でも、こんな厳しい時代になると、もう待ったなしです。意識の改革こそ、今絶対に必要なのです。

 "トヨタ"の奥田社長はその就任に当たって、「トヨタを取り巻く情勢は非常に厳しい。これからのトヨタは何も変えないことがもっとも悪い。果敢に挑戦した事実に対しては正当に評価していきたい」と全社員に呼びかけたそうです。要するに意識を変えることとはそれだけ非常に難しいことだということです。大事なことは視点を変えればまた違った見方や考え方ができるということだと思います。

 「空を飛ぶにはどうしたらいいのだろうか」 ではなく、先ず「空を飛びたい」という意識であり意欲が肝心なのです。WHATであって、HOWーTOではありません。そのためには何が必要か、またどんなやり方がベストなのかは後で考えればいいのです。日本人は横並び意識の強い国民だと言われていますが、輸出といえば輸出。リストラといえば揃ってリストラと何でもかんでも一斉に動く傾向があります。「集中豪雨型行動」というのでしょうか、「皆で渡れば怖くはない」的な思考パターンとでもいうのでしょうか。キチンと自分の考えを出していくことに自信がないのでしょうか。それとも「仲間はずれ」になるのが怖いのでしょうか。一昔前には「出る釘は打たれる」という言葉がありましたが今は「出ない釘は打たれる」といわれる時代です。

 それにしても周囲の目を気にし過ぎます。出る結果は大体同じ。同じ行動をしている限り同じ結果が出るのは当たり前です。後はガンバリズムの差だけ。これでは余りにも淋し過ぎませんか。企業がこれから生きていくためには個性がなければダメです。「老後はどうなるのだろうか」とか「家族の幸福はどうなるのだろうか」等々と人々はよく悩み考えます。周囲を見渡しますと、人間関係、定年問題、リストラ、生き甲斐などについて悩み、心の健康を損なう人々が実に多くなっているようです。そして「会社はどうなるの」と真剣に問いかけ、悩む人が増えてきました。問題が、非常に大きな問題であるだけに、悩む人々の気持ちもよく分かるのですが。でも、日本人特有の「どうなる」ではなくて「どうする」と考えるべきではないでしょうか。「生活はどうなるのか」ではなく、「どうしたいのか」そして「どうするのか」と考えることが必要ではないでしょうか。

 "幸せ"とは与えられるものではなく自らかちとるものです。"生き甲斐"とは他人から与えられるものではありません。額に汗して築きあげていくもの、創りだしていくものだと信じています。新しい年は、"幸せ"を自らの手で少しでも確かなものにする"行動の年"にしようではありませんか。 



この随筆」は2002年1月発行の沖縄県経営者協会誌「経営・新年号」に掲載されたものです。

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